浅間山〜湯ノ丸山周辺 殿城山(1193.6m) 2017年1月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:03 駐車余地−−7:19 林道を離れ作業用林道に入る−−7:50 作業用林道終点−−8:18 殿城山−−8:24 登山道を離れる−−8:30 林道−−8:57 駐車余地

場所長野県上田市
年月日2017年1月14日 日帰り
天候
山行種類籔山(別ルートなら一般登山)
交通手段マイカー
駐車場林道に駐車余地あり
登山道の有無往路は無しだが別ルートなら道あり
籔の有無山頂直下西側は灌木藪だが登山道を使えば籔漕ぎ不要
危険個所の有無無し
山頂の展望西側が開ける
GPSトラックログ
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コメント今季最強寒波襲来中に登山。気温-10℃、強い雪の中を登った。積雪で最初の方しかマイカーで林道を入れず林道歩き。西からアプローチする林道から登ったが山頂に到着したら別ルートで登山道があった。山頂には電波反射板があり西側に展望が開ける




林道は積雪で始めの方しか走行できず ヘアピンカーブで林道を離れ作業用林道へ入る
作業用林道。鹿の足跡あり 作業用林道終点(標高1090m)
急な斜面を登る(標高1100m) 尾根に乗る(標高1160m)
山頂の反射板まで激しい灌木藪 藪を避けて西斜面をトラバース
北斜面も灌木藪で東に巻き気味に登る 尾根に出ると立派な道が!(烏帽子岳方面を見ている)
殿城山山頂 三角点
上田市街地方面は雪で霞んでいる 南へ下る登山道を辿る
烏帽子岳まで続いているのかも 途中で道を離れて廃道?を西へ向かう
西へ向かうと思ったら南へ向かっていた 廃道化が進んで木が進出している
林道に出た(標高1020m鞍部) 積雪は20cm近く私の車では無理な深さ
車に到着。新たに雪が積もっている


 今週末は今季最強の寒気が入る予報で長野北部は大雪の予報。長野市内でも降雪の予報で、この時期でも雪が少ないと思われる上田佐久地域に向かうことにした。地図を見て検討した結果、上田東部から東御市にかけての殿城山、大室山、虚空蔵山を目指すことにした。先週の南岸低気圧でどれくらい降雪があったのか不明なので、念のためにワカンを持っていくことにした。

 金曜夜から長野市内では雪が降っていたが、上田に向かえば雪は弱まるか止むと予想。今回は距離が近いので高速道路は使わずに国道18号線を使う。予想通り千曲くらいまで来ると雪は弱まり路面が乾いた区間もあった。上田市内も降雪は無いが道路脇には薄らと雪が残っている。夜なので山の積雪状況は見えないが、市街地から北上すると路上にも雪が見られるようになり運転も慎重になる。

 今回は殿城山の西側から延びる林道を使う予定だ。どこまで入れるのか不明だが、林道起点から歩いてもそれほど距離は無い。林道入口はゲートは無かったが予想通り除雪はされておらず真っ白。でも濃い轍が付いていて入る車がいるようで助かる。私の車は馬力が無いので「ラッセル」が苦手であり、轍が無いと積雪10cmを越えると厳しいのであった。入れるところまでは行ってみるとにしたが、最初の大きな左カーブで路面の雪が柔らかく私の車ではパワー不足で登れなくなったためバックで傾斜が緩い駐車余地場所まで戻って仮眠をとる。月が見えていて予想より天気は期待できそうだ。


しかし翌朝起床すると雪が降っている。しかも強い。グズグズしていると雪が深くなって車が動けなくなる可能性すらあるほど。下りは重力の助けがあるので登りより雪深くても動けるのだが、この降り方だと下界の交通もかなりヤバいと思われた。寒気の南下はこれからなので、この後はもっとひどくなりそうで、今日は殿城山の1山だけで切り上げた方がよさそうだ。今は気温は思ったより低くはなくフロントガラスの水滴は凍っていなかった。

 朝飯を食って夜間に車に積もった雪を払ってから出発。距離が短いので長靴とし、手袋は透湿性のある防寒防水手袋でその名も「テムレス」。ゴアのように完全防水でも湿気がこもらないので最近はこれを愛用している。軽アイゼンも持ったが長靴に装着可能か不明だ(笑)。周囲の積雪は10cmほどなので車に積み込んだワカンは置いていくことに。

 林道に積もった新雪の下はツルツルに凍結した個所もあって林道歩きでも気が抜けない。車の轍の上が雪が締まって歩きやすいので轍の上を辿る。地形図でヘアピンカーブが2か所で連続する2か所目が計画した斜面取り付き点で場所はすぐに分かった。唐松植林帯で地形図で見る通りに傾斜はきつい。最近に下草を払ったようで地面付近は藪は無いが、伐採した雑木が地面に放置され歩きにくそうだ。幸いにして重機しか入れないような傾斜がきつい作業用林道が斜め上に延びていて、これを辿ることにした。たぶんこの伐採のために作られたのだろう、伐採地が続く間は作業道も続くだろう。

 作業道はいくつも分岐が登場するが、より上に行きそうな道を選択してジグザグに上っていく。雪の下には石や枝があるようで足を置くと斜めだったり滑ったりで見た目よりもずっと歩きにくい。鹿の足跡らしい窪みがあちこちに残るが作業林道上にも延びていた。これだけ伐採した木が横たわっていると鹿が歩ける場所が限定されるからだろう。伐採地帯はまだ上方に延びている。

 尾根を回り込んで比較的長い直線状の作業道を歩いたら終点。ここからは雪が積もった急斜面をよじ登るしかない。見上げると所々の木にピンクリボンが下がっているが道があるわけではない。伐採された木を避けながらルート取りが必要だが、ここも鹿の足跡を利用する。うず高く積まれた伐採された枝を乗り越すのは難しいが、頭がいい鹿はそんなルートは取らないのだ。

 やがて尾根に乗るが、残念ながらちょっとだけ期待していた踏跡は無い。最初だけは藪も無い歩きやすい尾根だったが、山頂らしき高まりが目の前に近づき電波反射板が見えると、雪がたっぷりと乗った高密度な灌木藪が登場した。おそらく伐採後に放置されて自然にワサワサと生えてきたのだろう。少し分け入ってみたが、厄介なことに刺付き籔と蔓が混じる。このまま進むのは気が進まないので逆戻りして灌木藪と植林の境界の西側斜面をトラバースして北側に回り込むことにした。北尾根も灌木藪に覆われたままだったが、北斜面はいくぶん藪が薄まったので藪が薄い場所を狙ってトラバース気味に登り始める。ここも刺付き藪が混じるが、最初の尾根より格段に藪の密度が低いので進みやすい。

 藪を抜けて山頂東側の太い尾根に乗るとなんと立派な広い道があるではないか! そしてこれまでは見えなかったが反射板周囲は藪が伐採されて広場になっていて山頂標識も立っていた。今回はわざわざ道が無い藪がある方向から登ってきてしまったようだ。山頂からは西側の展望が開けるが、今日は雪雲に覆われて上田市街地はほとんど見えなかった。温度計を見ると気温は-10℃、この標高でこれは寒いと言えよう。でも体を動かしていればジャージのズボン、長袖シャツに上下のゴアでも寒さは感じない。ただし長靴の足の指先は冷たい。足には靴下用使い捨てカイロを仕込んであるが、ゴム長靴はゴアの登山靴と違って通気性が無く、酸素を必要とする使い捨てカイロは発熱できないは盲点であった。ネオプレーンゴムの防寒用靴下を履いていても冷え症体質には効果が無かった

 帰りは登山道を辿ってみることにした。登山道は東だけでなく南にも延びていた。このまま南に下ると林道のどこかに出るだろうが、1030m鞍部の可能性が一番高そうだ。かなり立派な道で往路の作業道とは比較にならない歩きやすさだった。

 登山道のカーブでロープが張られた作業道跡のような筋が分岐しているのを発見、方向的に西側へ行きそうなのでこちらを辿ってみることにした。廃道化しているようで灌木が生えるがごく薄いので支障は無い。このままトラバース気味に西へ向かうと思いきや、途中で左へ曲がって南へ向かい出す。道はジグザグを切っているのだろうと勝手に想像、そのうちにまた曲がって西へ向かうだろうと下っていくがその気配が現れないまま眼下に林道が。下ると小鞍部で、地形図を広げるとここは1044m峰北側の1020m鞍部のようであった。林道には新しい車の轍があり、今朝入った車があるようだが林道中央の雪の土手の高さは15cmを越えていて車が擦った跡があった。この高さでこの摺り方だと車高が高いオフロード車と思われるが、それでも底を摺る深さなので私の車では無理だろう。

 地形図を見ると林道はカーブをいくつか繰り返しているし、実際に下方には林道の続きが見えるのでショートカット。ここは伐採地ではなく普通の植林帯なので歩きやすかった。カーブが無くなってからは素直に林道歩き。途中、狐らしき尻尾がふさふさした動物が林道を横切った。雪の上に残った足跡は良く見る小動物のもので、狐もそれに含まれることがはっきりした。それから車までもう少し。2時間ほどの歩きだったが車には雪が積もっていた。この時のために車には雪を落とすブラシ等を持ってきているので屋根の上やガラスの雪を払ってから出発。雪は降り続きシャレにならない積雪になりそうで、このまま長野に帰ったが、国道18号線は千曲から大渋滞で脇道に入ったが道路上にも雪が積もった状態だった。帰宅後、天気予報を見ると上田地方には大雪警報が出ていた。

 

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